前世の自分の悲惨な最期を知った双葉は、幽将として覚醒することに恐怖を覚え始める。一方、自らの手で十将最大の武器である閃輝真刀をばらばらに砕いてしまった十斗。彼のもとにもたらされた御前さまの言葉は、十斗が幽将として覚醒すれば閃輝真刀の柄から真の刀身―光の刃が現れる、というものだった。覚醒という大きな壁に突き当たる若き幽将たちをよそに、凶魔の勢力は確実に大きくなっていく……。
コミカライズやアニメ化もされた人気の伝奇オカルト・アクション巨篇、第7弾。巻末に電子版あとがきを追加収録。
●庄司 卓(しょうじ・たかし)
小説家。日本SF作家クラブ会員。1963年生まれ、東京都足立区出身。製薬会社勤務、アニメ雑誌ライター、ビデオゲーム会社テクノスジャパン勤務を経て、1992年に富士見ファンタジア文庫より『ダンシィング・ウィズ・デビルス』でデビュー。代表作『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』、『倒凶十将伝』、『トゥインクル☆スターシップ』、『グロリアスドーン』。『倒凶十将伝』は1999年にOVA化。『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』は1996年にOVA化、1999年にテレビアニメ化されている。