暴君な姉・エネフィアに長年に渡り虐げられてきたクレア。両親すらも姉の言いなりで、実家でありながらアストライア男爵家の中にクレアの居場所はなかった。そんな中、姉と有力貴族との婚約が決まり、クレアはやっとこの地獄から解放されると安堵する。ところが婚約しても浮気性の姉の性格は直らず、婚約相手に不都合な真実を知られることを危惧した両親はクレアに姉の監視を命じる。しかし、クレアの努力も虚しく、姉は別の男との子供を妊娠してしまう。婚約を破棄された姉はさっさとどこかへ出奔してしまうが、有力貴族の怒りを買ったアストライア男爵家は莫大な借金を背負うことに。実家の借金返済のため、嗜虐趣味の貴族に身売りされたクレアは、酷い拷問の末に死を迎えようとして―― 「もしもやり直せるなら…、今度は絶対にあなたを殺してやる!」 再び目を開けたクレアの時間は、姉の婚約式にまで巻き戻っていた。強い決意とともに蘇ったクレアは、姉からの陰湿な虐めをはねのけ、最悪の未来を変えるために奔走する。