あらすじ錬金術師、エレノア・ハフスタッターは言いました。 「失敗は成功の母と言いますが、錬金術ではまさにその言葉を痛感します。そもそも『失敗することすらできない』んです。錬金術の一歩目は触媒に魔力を通すこと、これを『通力』と言います。この一歩目がとにかく難しいんです。……『通力1年飽和2年、錬金するには後3年』。一人前の錬金術師になるには6年の歳月が」 「……できたかも」 「必要だと言われてってえええええぇぇぇぇぇぇ!? で、できちゃったんですか!?」 これはとある魔法の使えない、だけど器用な少年が、錬金術を駆使して魔法を使えるように試行錯誤する物語。