あらすじ「NAVE-1って、知ってるかい」何となく聞き覚えはある。ただ明確には覚えていない。それほど希薄なフレーズに、MOMOは眉根を寄せた。たしか内戦の折に、戦況を覆してくれる存在として噂に上っていた人物ではなかったか。そのようなものに頼ることを知らない我が隊にとって一番遠い認識であった名前が何故今出てくるのかわからなかったが、とりあえず話を聞こう、と体を訪問者に向けた。訪問者は直属の上司であり隊の頂点。戦闘職とは思えぬほどに柔らかく笑んでから、隊長TODは1枚の古びた写真を取り出した。