伊能忠敬は、日本の地図(伊能図)の完成を待たずに絶命。
しかし、死ぬに死にきれない忠敬は、化身となって地図御用所に留まる。
やがて完成した図は将軍家斉に献上され、江戸城の御宝蔵に収められた。
しかし、化身の眼前で伊能図は城を飛び出し、シーボルトによって海外へと渡った。
伊能図の出来栄えに、欧米の列強国は驚愕するが、その過程では、幕府の魔手が景保とシーボルトらにおよび、悲惨な事件へと発展していく。
著者紹介
1945年長野県生まれ。
千葉県印西市在住。
製薬企業を定年退職後、web同人誌「文芸草の丘」を主宰。著書に「伊能忠敬と四人の妻」、「テロメアの報復」他がある。