▼第1話/社内情報▼第2話/敵に塩▼第3話/異動▼第4話/花見▼第5話/ヒット商品▼第6話/社長▼第7話/8年目▼第8話/6月4日▼第9話/婚前の2人▼第10話/説得 ●登場人物/大原笑介(五井物産・食品事業部食品3課係長)、高山時也(五井物産・食品事業部次長)、大原今日子(五井物産総務部社員・笑介の妻) ●あらすじ/このところ、五井物産の食品事業部では管理職たちがあちこちで密談している。花園課長と高山次長もなにやらヒソヒソ話。そんなある日、本来ならば食品1課で扱うはずの商品、万延食品のドレッシングを食品3課で捌けないかとの提案が花園課長から出た。高価格で利幅の少ない商品であるだけに、「食1に奉公することはない」と課員たちは大反対。だが、笑介ひとりだけは「味も悪くないし、イケますよ」と賛成する。結局、笑介が、ほとんど利益が出ないことを覚悟した上で給食会社に納入した。ところが、このドレッシングが給食会社に大評判、同じ値段で、と大量注文が入る。このままではただ働き同然になってしまう。その状況をずっと静観していた花園課長は…(第1話)。▼食品3課の新しい戦力、番場が最近好調だ。大阪支社からやって来ただけあって押しも強く、わずか2週間で3件もの大口取引を成立させてきた。だが、課員たちは、彼の強引な商談の進め方に少々不安を感じている。そんな時に、あるトラブルが発生した。番場が担当し、五井物産が独占販売する約束だった久安食品の生ハムを、四星商事が少量だが取り扱うというのだ。血相を変えて、久安食品に向かおうとする番場に、笑介は「いつもの笑顔を忘れずにね」と語りかける(第5話)。 ●その他の登場人物/竹下室町食品取締役(第2、9話)、花園課長(第1、5、9、10話)、木暮四星商事課長(第2話)