全国優勝まで、あと1つ! 姉の思いと母の祈りを背負い、バレーボール界に飛び込んだ朝丘ユミは、今ようやく決勝の晴れ舞台を迎えようとしていた。所属するチーム「立木武蔵」は選手層が薄いものの、厳しい試合を重ねて大きく成長している。いっぽう、相手の「ニチボー」は日本一を経験している強豪。とくに、戦力の中核を担う椿麻里はユミの好敵手であり、非凡なセンスを持ったスター選手だ。満員の観衆が見守る中、ついに両者は激突する。麻里の挑発に闘志に燃やしたユミは、もっとも信頼を置く攻撃技「いなずまおとし」を使い勝負を賭ける。だが、不規則な弾道をえがいて相手コートに突き刺さるはずの白球は、麻里の鮮やかなカウンターにより阻まれた。切り札が通用しない!? プライドを砕かれたユミの眼前に、さらに驚くべき光景が……。時代を越えて輝く迫力のスポーツロマン、スポーツ漫画史にその名を残す大作、第8巻(全9巻)!!