あらすじ人のこころの感ずること、恋にまさるはなし。『源氏物語』を勧善懲悪や戒律の議論から解き放ち、その本質を「物のあわれ」であると洞察した歴史的評論。全編に渡って、作者・紫式部に対する深い尊敬の念に貫かれた本書は、「女性の時代」を生きるすべての人にお勧めする。『源氏物語』の入門書としても秀逸。