腰痛の85%は「原因が特定できない」とされ、昨今では、腰痛の3分の1は1年後に慢性化し、5分の1は日常生活に重大な支障をきたすと言われる。原因が特定できない腰痛は、医学的には「非特異的腰痛」(ひとくいてきようつう)と呼ばれる。
この原因が特定できない腰痛は、そもそも以前は痛くなかったものが痛くなったのだから、原因不明ではすまない。腰痛の原因と、その原因をまねいた問題は必ずある。著者は、それを見つける一念で仕事を続けてきた結果、「腰痛の一般常識」とは少し違う視点で腰痛を見分け、原因別に痛みを軽減・解消するセルフケアを本書にまとめた。
それは、患部をグイグイともんだりせずに、皮膚をずらす、さする、ちょんちょんとつまむなどの手法で痛みをとり、胸と股関節を使って治すというものである。
著者はいう。「痛みとサヨナラすることをあきらめない人は、うそのようにすっきりラクになった自分と必ず再会できます! 本書が、そんな再会の一助になればなによりの喜びです」。