「兄貴の代わりに、オレが抱いてやろうか?」そう言って彼は靴も脱がないで、冷たい廊下に私を押し倒した―…。幼い頃よくいじめられていた私を、いつも助けてくれた勇くんは私のヒーローで、その時からずっと大好きだった。でもそのヒーローは大人になって、私以外の人と結婚した――…。結婚式の日、悲しくて泣いていると、勇くんの弟・けんちゃんが悪態をつきながらも、夜道家まで送ってくれた。彼は昔から、私をいじめる主犯格で、勇くんが『ヒーロー』なら、けんちゃんは『怪獣』。けんちゃんの事、今も怖いって思うのに、私に触れる手が凄く優しくて―…【本作品はコミックシーモアTLマンガ大賞・シーン賞受賞作品です】【桃色日記】