ことばの意味はなぜ変わっていくのか?
私たちは毎日、膨大な量のことばと記号、そしてそれらが表す意味に囲まれて暮らしている。本書は、現代言語学の中心分野である「意味論」の立場から日常生活における言語体験を分析し、ことばの意味が固定したものではなく、時代や文化、状況の違いによって様々に変転することを明らかにする。さらに文化や思考様式と、言語の意味構造がどのように連関しているのかを、豊富な事例を挙げながら解説する。意味論の新しい世界を切り開いて長く読まれた記念碑的著作を復刊する。
【内容(仮)】
序章 二つの挿話:「青木屋」と「ブルー・ツリー」、「借りる」と「貸す」
第一章 言葉ともの
第二章 意味の類似性
第三章 意味の曖昧さ
第四章 言葉の意味する部分と意味しない部分
第五章 意味の変化
第六章 文法と意味
第七章 センスとナンセンス
第八章 言語と文化・思考