あらすじ待望の初孫が生まれた長尾勘兵衛は、雛人形を揃えてやりたいと初市へ向かう。そこで町娘たちの簪が次々と抜かれる現場に出会した。鮮やかな手口で伝説の掏摸とよばれている初音の仙蔵と、その子らであった。仏の顔も三度までと見逃し、仙蔵も「まっとうに生きてみる」と足を洗う覚悟を決めたのだが……。 大好評「十手裁き」シリーズ第二作!