勇者と五人の仲間達によって、魔王は斃された。後は王都に還り、報奨金を受け取って英雄と讃えられるだけ。しかし――「馬鹿な。どちらも吐き気がする」仲間の一人・弓手のジャレッドは、それを拒否しパーティから離脱する。そこで初めて勇者ユーマは、命懸けで冒険をしてきた――僧侶グレアム、魔術師ラウニ、聖騎士レオナ、斥候兵ボニータの事も何も知らなかった事に気付き・・・・・・。王都までの帰り道で、お互いの身の上話をする事になるのだが、仲間達から次々と衝撃の真実が明かされ――。『英雄』の喪失と再生を描くエンディングファンタジー。