ある動物園のパンダ舎の屋上で、咲き誇るひまわりたち_____
これは日本最高齢のパンダと、そのそばで支えた二人の飼育員の物語。
兵庫県の神戸市立王子動物園にいたパンダのタンタンを知っていますか?
短い手足にもふもふとした毛並みがぬいぐるみのようにかわいらしく、
いつものんびりごろごろしている姿は、「神戸のお嬢さま」として多くの人に愛されてきました。
でも、ちょっと待ってください。人間と同じでパンダにだって"パン生"があるのです。
来園者に見せる愛らしい姿の一方で、
日本最高齢のパンダとして、わが子を失いパートナーと死別し、
飼育員の二人ともに闘病中の日々を送るなど、背景にはタンタンのパンダとしての一生がありました。
これまで数年に渡り放映されてきたタンタンの密着番組
NHK「ごろごろパンダ日記」の番組プロデューサーの杉浦大悟氏が執筆し、
人と命ある生きものとの関係性や、老いるときも責任を持ってともにあるとはどういうことなのかを伝えます。
動物園に行くことが好きな子はもちろん、身近な生きものとの関わり方や、
生きものを育てることについて、大人も一緒に考え直すきっかけとなる一冊です。
全ページルビ付きなので、お子さまから大人の方まで、幅広い世代の方におすすめです。
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