あらすじ時代の転換期には、表舞台のみならず舞台裏でも深刻な人間ドラマが展開され、そうしたドラマの積み重ねが風雲を呼び、時代を回転させていく。名声にこだわらず、ひたすら剣禅一致の境地を求めてすさまじい内的葛藤を繰り返した山岡鉄舟、位人臣を極めながら死ぬまで悲観的だった木戸孝允・・・・・・有名無名を問わず、処々で繰り広げられた知られざる人間ドラマに光を当て、幕末・維新期の精神の多様なありようを冷静に活写した、歴史的短編小説集。