財津音次郎はお調子者の軟派者。一応、はみ出し者ぞろいの「爆風隊」を束ねる隊長ではあるが、リーダーらしい真面目さなど、かけらもない。いや、とことんない。それなのに4人もの男がついていくのは、ときどき見せる音次郎の不可思議な魅力によるものだった。しかし、とうとうメンバーのひとりが異議を申し立てる日がやって来た! 彼の名は金剛元治。柔道部の主将でもある金剛は、道場のタタミ補修費を捻出するべく、爆風隊の予算を回してくれるように音次郎に願い出るが、まったく相手にしてもらえず……。積もり積もった隊長への不満は、とうとう爆発した。爆風隊はこの危機を乗り越えられるのか!?(第36話「無軌道VS.ガンコ」より)。そして一難去ってまた一難、空手のような格闘術を操る男・七瀬が突如として爆風隊に襲いかかる。あやうし、音次郎!!(第40話「キバをむいた狼」より)。エネルギッシュに展開される熱き不良コメディーの名作、第5巻(全10巻)!