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ヨーロッパで作られたアンティークガラスのきらびやかな世界
「アンティークガラス」とは一体どのようなものなのでしょうか?ガラスの起源をたどると、メソポタミア文明にまで遡ります。約4200年間、人々とともに発展を遂げてきたガラスは、王侯貴族のみ使用が許された時代もありました。本書ではガラスの歴史を紐解きながら、実際に楽しむことのできる19世紀後期から20世紀初頭のヨーロッパのアンティークガラスについて、ブランドごとにまとめ、写真やイラストなどのビジュアルを豊富に添えて紹介しています。
繊細なカッティングや金彩に彩られたヨーロッパのアンティークガラスは、美術品のような美しさです。サンルイ、バカラ、ラリックやロブマイヤーなど、現代まで続く工房も掲載し、実際にマーケットを巡ってみるために必要な情報が網羅された一冊。PART1では、ガラスの素材や製造方法、アイテムの種類などの基礎知識を解説。PART2は、古代メソポタミアで生まれたガラスが、ローマ帝国、ササン朝ペルシア、イスラーム、ヴェネチア、ボヘミア、フランスなど、各地でどのようにガラスが作られ、技術が受け継がれていったのかを知ることができます。
PART3では、現在手にすることができるアンティークガラスについてまとめました。Saint-Louis(サンルイ)やBaccarat(バカラ)、Clichy(クリシー)、Lalique(ラリック)、Moser(モーゼル)、J.&L. Lobmeyr(ロブマイヤー)など、ブランドの個性あふれる作品は、写真を眺めるだけでも楽しむことができます。PART4はアンティークガラスと美術様式についての章です。デザインや造形には美術との深い関わりがあります。ローマ美術からはじまり、ルネサンスやロココ、そして、ジャポニスム、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、ガラスを通して美術様式について知ることができます。PART5では、実際にアンティークガラスを買ったり使ったりする際のポイントやコツについてまとめました。ステンドグラスやメガネの発展、ガレ、ラリック、ティファニーなどガラスにまつわる人物についてのコラムもページだけでも楽しめる要素が満載です。
〈著者紹介〉
Antique Serendipity 大野聖子
アンティーク趣味が高じて20代で渡英。帰国後はアンティーククリスタルガラスの蒐集に定評ある井村美術館にてギャラリーマネージャーとして勤務。独立後、欧州買い付けで培った確かな見識を活かし、作品の歴史的ストーリーをともに伝えるお店Antique Serendipityをオープン。SNSを通して、あたらしいアンティークの見せ方を日々模索し発信している。
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