本書では、まずパステルの持ち方や、さまざまなタッチの付け方などの基礎を学び、次に指や道具を使って、紙の上で色を混ぜたりぼかしたりしながら空を仕上げます。雲の輪郭のタッチをやわらかくしたり、シャープに入れたり、風の流れを意識してタッチを加えることで、空と雲に深みとコントラストが生まれ、印象的な美しい空模様が完成します。豊かな雲がたなびく青空、遠くで雨を降らす曇り空、雲が巻きあがる風の強い日に、複雑な色を帯びた嵐の前、鮮烈な陽光が辺りを染める夕焼けと、ヴェールのような淡色を重ねた朝焼け……。刻々と移り変わる繊細な光と色を捉えて、心揺さぶるドラマティックな6種類の空を描きましょう。