人間は何枚もの仮面を被って生きている。薄っぺらい笑顔の仮面を何枚も、何枚も被って。そして次第に本当の気持ちをなくしていく。そう気づいたときオレは決心したんだ。 他のやつらみたいに自分を偽るようなことはしないぞ、と。 高校生になり、オレは由衣に運命の恋をする。告白をするが玉砕。彼女は学校の人気者・幸太郎と付き合ってた。 ありのままの自分を否定され傷心のオレは同じく幸太郎に振られた彩音と出会う。 身なりはボサボサ、自己中心的な彩音を見て、オレたちは自らを変革する必要性を悟る。 運命の相手がオレたちじゃないなら、オレたちが運命の相手になればいい。 お互いの想い人になり、運命の相手を略奪する計画を開始する――。