ついに、男子マラソンのオリンピック日本代表3名が確定した。背が低くておとなしい一等賞(いっとう しょう)も、輝かしいそのメンバーに入っている。だが、賞が抜擢された理由は、主力選手が抜けた穴埋め。本来ならば自分が走るべき舞台ではない、というネガティブな考えが賞を苦しめていた。いっぽう、日本チームの総監督・船山は腹立ちを抑えきれない。他の代表2名は自分の手を離れてトレーニングしており、賞をサポートするしか選択肢がないのだ。短気で強引な船山は、賞に無謀なストレッチングを指示し、逆に肉体を傷つけてしまう。残されたわずかな時間で、賞の心と体は回復するのか!? 異色ランナー達の成長を描くシリーズ、第15巻(全16巻)!!