小さな体に大きな可能性を秘めた少年、一等賞(いっとう しょう)。走るのが誰よりも好きだが、今は家庭の事情で働く毎日。一流のマラソン選手を目指すことなど、思いもよらない状況だ。そんなとき、同じ夢を抱いて町を出て行った荒木勝・マイの兄妹を思い出し、心の支えにするのだった。2人は東京で、鬼コーチ・内村のトレーニングに耐えているはず……。ところが、勝は1年も経たずに失踪し、マイも挫折して故郷へ舞い戻っていた。賞はショックを受けるが、今度は自分が走ることで兄妹を勇気づけようと決意するのだった。友を想う力強い走りは、1年ぶりのハーフマラソンを制するのか? 涙が止まらない躍動感あふれるランナーたちの物語、第2巻(全16巻)!!