抑えきれない欲望、愛することの喜びと苦悩、そして自らの未来に対する絶望を描いたオムニバス作品。彼女たちの選択や葛藤が、現実の厳しさを容赦なく浮き彫りにする。愛に翻弄され、時に打ち砕かれる彼女たちの姿は、まるで心の奥底を映し出す鏡となる。子供の頃の想い出は、死に場所を探して暗い闇の中を彷徨っていたこと。17才の時、一つの歌に救われた。その美しいメロディーは、唯一幸せだった田舎の情景を思い出させた。そして24才の現在、真帆はソープ嬢になっていた。お金、お金、お金――お金が中心の生活に疲れ果てた時、どこからか、あの歌が聞こえてきた。■目次■マリアージュ愛が奏でるメロディー香港ドリーム胸をひらいて