日本は、輸出大国として、海外から原材料を輸入し、製品を海外に輸出することによって、戦後大きな経済発展を遂げたとされている。本書では、国際貿易がどのように国内の経済を発展させるのかのメカニズムに迫る。国際貿易の経済学の入門書である。
【目次】
序
第一章 国民所得と貿易量
一 国民所得の基本概念
二 経済への衝撃
三 外国からの反作用
四 誘発投資
五 輸入の役割に対する反省
第二章 国際投資
一 国際投資の意義とその形態
二 資本移動の誘因
三 国際投資の効果
一般的効果 国際投資と雇用
第三章 景気変動と国際貿易
一 景気変動の国際的波及
二 誘発投資と独立投資
三 景気の上昇
四 ブームの崩壊
五 下降過程
六 資本の国際的移動
七 景気変動と経済構造
第四章 国際収支の調整(その一)
一 国際収支
二 補整的金融
三 準備の増加策
金価格の引上げ 対外貸付け
四 デフレ的調整
第五章 国際収支の調整(その二)
一 自由変動為替と制限的変動為替
二 為替切下げの前提
三 価格効果
四 輸入需要の弾力性
五 国内価格への反作用
六 所得効果
七 総合的効果
八 直接統制の効能
九 金融統制
一〇 通商統制
一一 双務協定
第六章 技術の進歩と国際貿易
序
一 技術進歩の条件
二 技術の進歩と投資量
三 懐姙期間における国民所得と貿易量
四 操業期間中の国民所得と貿易量
五 技術の進歩と市場
六 所得の分配と国際貿易
第七章 過剰人口と国際貿易
一 過剰人口の基準
二 賃銀率と雇用
三 過剰人口からの脱出路
四 外国貿易の拡大
第八章 経済発展と国際貿易
一 経済発展の規定因
二 経済発展の速度と方向
三 低開発国の工業化が先進国に与える影響
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