京都学派の哲学者である著者が、宗教の必要性についてさまざまな角度から検討を加え、考察した。人間にとって宗教(的なるもの)がなくならないわけを探究する。
【目次】
目次
第一 宗教への懐疑
一 現代的知性の宗教への懐疑
二 延命長壽・願望滿足の宗教、祈祷宗教
三 造物神、審判者、惡神、靈魂不滅
四 眞實の宗教と似而非宗教
五 科學と宗教
六 自然宗教と高等宗教
七 知性の限界と道徳の限界
八 總括
第二 宗教の本質
一 宗教的要求、宗教心、無常
二 宗教的疑惑、宗教的絶望
三 宗教的世界と宗教的課題
四 人間的價値の超越、生死からの死
五 自力・他力の呼應的關係
六 神の人格性、人格的宗教
七 空・無、哲學的宗教
第三 宗教と生活
一 日常の淨化、道徳的淨化と宗教的淨化
二 目的・手段の超越、永遠、死後の救濟
三 宗教と文化、宗教と社會革命
四 現代文化と純粹宗教性
五 技術文明と宗教、神の創造
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