科学が発達した現在においても、なぜ宗教はなくならないのか? 現代特有の不安の感覚と現代における宗教の役割を解き明かす。
【目次】
現代の不安と宗教の問題
一 世界不安の由つて来るところ
二 民主主義の直面せる逆説的矛盾
三 現代倫理の直面せる逆説的矛盾
四 人間至上主義の解体 精神革命
五 現代の要求する宗教性
現代の神話と現代的迷信
一 科学に対する現代人の迷信
二 技術に対する現代人の迷信
三 経済力に対する現代人の信仰
四 現代に於ける革命神話
五 現代に神話と迷信の発生する理由
宗教の世界 科学に対して
一 宗教の言葉と科学の言葉
二 人間的現実と宗教心の在所
三 価値は無価値だという体験
四 一切の相対を超える世界
五 科学と宗教との平和的共存
宗教の世界 道徳に対して
一 宗教と道徳との間の断絶性
二 道徳の世界に救済はない
三 苦悩・安心・生死脱落
四 無明・無我・復活・新生
五 自由の自己矛盾・絶望・罪
六 信仰・懺悔・愛・慈悲
七 二つの道 有神論と無神論
宗教の世界 文明に対して
一 人類愛の実現としての文明
二 技術は宗教と結びつくか
三 技術・発明・創造の神秘性
四 技術の創造的世界観
五 文化の創造と創造の精神
宗教の世界 歴史に対して
一 歴史的課題と宗教的課題
二 末法の宗教的歴史意識(一)
三 末法の宗教的歴史意識(二)
四 現代の末法性の自覚
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