京都学派四天王の一人である著者が、京都学派の創始者である西田幾多郎の生涯とその思想を、謦咳に触れた経験をもとに論じきったもの。
【目次】
序
序章 『善の研究』の生まれるまで
第一節 先生の回顧
第二節 先生の日記
第一章 純粋経験の立場
第一節 若き日の体験
第二節 善の研究
I 純粋経験の性格
II 実在の真景
III 純粋経験と善
第二章 自覚の立場
第一節 純粋経験から自覚へ
I 学の哲学と生の哲学
II 純粋経験の二義性
III 『思索と体験』
第二節 自覚の体系
I 自覚の構造
II 純粋思惟の体系から経験体系へ
III 物質・生命・精神
第三章 場所の立場
第一節 自覚から場所へ
I 先生の講義
II 直観主義と論理主義の結合
第二節 三つの場所
I 場所の論理
II 三つの場所
III 叡智的世界
第四章 弁証法的世界の立場
第一節 その頃の先生
第二節 『無の自覚的限定』の有つ二つの意味
I 場所から世界への過渡的意味
II 我と汝
第三節 哲学体系の試み
I 弁証法的世界の図式
II 一即多、多即一
III 外即内、内即外
第五章 矛盾的自己同一の立場
第一節 晩年の先生
第二節 行為的直観の構造
I 身体・道具・言語
II 種の問題
第三節 大患・表現的体系の深化
第四節 絶対矛盾的自己同一の体系
I 物質的世界
II 生命的世界
III 歴史的世界
第五節 先生と宗教
I 先生の宗教観
II 先生の死
再刊にあたって(久山康)
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