実存主義哲学者の著者による、キリスト教的な講話を集めたものが本書である。実存主義者である以前に、その土台にある著者の宗教観がよく現れている。書名は、『マタイ福音書』の一節にちなむ。
【目次】
第一部
一 空の鳥を見よ、野の百合を観よ
二 人は二人の主に兼ね事うること能わず、或はこれを憎み彼を愛し、或はこれに親しみ彼を軽しむべければなり
三 「空の鳥を見よ。播かず、刈らず、倉に収めず」 明日のことを思い煩うな。……「今日ある野の草を観よ」
第二部
一 人間であることに満足せよ
二 人間であるということの素晴らしさ
三 何という浄福が人間に約束されていることであろう
註
あとがき
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