多数の財が取引される市場で、需要と供給、価格が決まるメカニズムを考察する一般均衡理論は、レオン・ワルラスが19世紀に創始した。その後、パレートがその理論を発展させ、20世紀半ばより整合的な価格分析の方法となった。一般均衡理論を理解するための格好の入門書。
【目次】
はしがき
第1章 経済循環図式
1 企業の経済活動
2 家計の経済活動
3 政府の経済活動
4 市場における財およびサービスの取引
5 国民所得勘定と産業連関表
第2章 消費関数の計測
1 消費者需要の理論
2 個別消費関数の計測
3 総消費関数の計測
4 個別産業に対する消費需要
第3章 生産理論の計測
1 生産者行動の理論
2 生産関数の計測
3 技術進歩率の計測
第4章 一般均衡モデルの計測
1 一般均衡理論
2 輸入関数
3 賃金決定方程式
4 財産所得方程式
5 計測された一般均衡モデル
第5章 比較静学
1 比較静学の理論
2 価格の変動
3 粗代替性・安定条件
4 雇用の変動
5 生産量の変動
6 国民所得の変動
第6章 実証的多部門経済モデルの比較
1 実証的多部門経済モデル
2 消費の内生化
3 コブ・ダグラス型生産関数
4 生産量の決定
5 価格の決定
第7章 一般均衡理論の実証性
1 価格変化に関するテスト
2 雇用の変化に関するテスト
3 生産量の変化に関するテスト
4 消費の変化に関するテスト
5 総括
第8章 価格変動の諸要因
1 価格形成と需要・供給・輸入
2 価格政策への応用
補論 クロス・セクション・データによる貯蓄関数の計測
1 序
2 予備的考察
3 方法上の問題点
4 所得効果と流動資産効果
5 所得効果の非線型性
6 年齢効果
7 過去の消費の影響
8 分布ラッグの推定
9 所得変動の影響
10 結論
付録A 統計データの出処および単位
付録B 産業連関表関係のデータ作成法
付録C 補論の統計データの出処
付録D 統計データ
引用文献
人名索引
事項索引
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