15から17世紀にかけての、ドイツ演劇の変遷を跡づけた力作。キーワードは、ルネサンス、バロック、ユマニスムである。15世紀までに隆盛をきわめた宗教演劇がどのように、悲劇、喜劇、謝肉祭劇へととって変わられていくのかを丹念にあとづけた重要な著作。
【目次】
目次
まえがき
緒言
序論
第一章 宗教改革時代の概念規定
第二章 演劇史方法論
第三章 宗教改革時代における演劇の優位について
第一部 宗教改革時代前期(一四〇〇―一五一六)
宗教改革時代前期の生のリズム
第一篇 宗教劇
第一章 復活祭劇
第二章 降誕祭劇
第三章 受難劇
第四章 群小宗教劇
第五章 宗教劇の舞台(Theaterwesen)
第二篇 世話劇(謝肉祭劇)
第一章 謝肉祭劇の起源
第二章 オーストリアの謝肉祭劇
第三章 スイス及びシュヴァーベンの謝肉祭劇
第四章 ニュールンベルクの謝肉祭劇
第五章 北独の謝肉祭劇
第六章 謝肉祭劇の舞台
第三篇 フマニストの演劇
第一章 プラウトゥスとテレンティウスの伝統
第二章 フマニストの演劇(近世ラテン語劇)
第三章 フマニストの演劇の特色と演劇史的価値
第二部 宗教改革時代中期(一五一七―一五七六)
宗教改革時代中期の生のリズム
第一篇 中世劇の余波と近世劇の芽生
第一章 宗教劇(ルツェルン地区)
第二章 謝肉祭劇(シュテルツィング地区)
第三章 フマニストの演劇
第四章 近世劇の温床としてのスイス(スイスの政治道徳劇)
第二篇 宗教改革劇
第一章 宗教改革と演劇
第二章 プロテスタントの演劇
第三章 カトリックの演劇
第三篇 聖書劇
第一章 聖書劇の成立
第二章 放蕩息子劇
第三章 スザンナ劇
第四章 ヨゼフ劇
第五章 エステル劇
第六章 その他の聖書劇
第七章 プロテスタントのキリスト一代記劇
第四篇 比喩・教訓的世話劇
第一章 道徳劇
第二章 歴史・物語に取材した劇
第三章 教訓的諷刺劇(寓話劇)
第五篇 職匠歌人ハンス・ザックス(一四九四―一五七六)
第一章 ザックスの生涯と評価
第二章 前期(一五一七―一五四〇)
第三章 中期(一五四一―一五四九)
第四章 後期の謝肉祭劇(一五五〇―一五六〇)
第五章 謝肉祭劇の舞台
第六章 後期の悲・喜劇(一五五〇―一五六五)と職匠歌人舞台
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。