効果的なマーケティングツールとして、心理ターゲティングに対する期待がますます高まっている。個人の性格特性に合わせた介入によって行動を変容させるこの手法が広がった背景には、大量の顧客データを安価で利用できるようになったことが挙げられるが、実際に何ができて何ができないのかさまざまな議論があり、データの利用をめぐっては倫理的課題も存在する。本書では、実際に心理ターゲティングに何ができるかを明確にしたうえで、基本的な倫理原則を守りながら、企業や顧客が実現する便益を最大化するための活用法を論じる。
*『DIAMONDハーード・ビジネス・レビュー(2024年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。