企業が顧客とつながるための手段として、短期的な財務成果を測定しやすいパフォーマンスマーケティングが主流となり、長期的な価値成長を目的とするブランド構築はますます隅に追いやられている。筆者らは、両者はトレードオフの関係にあると見なすのではなく、投資効果を測る適切な指標を定め、財務成果と結びつけることで、パフォーマンスマーケティングとブランド構築の両立は実現できると主張する。本書では、航空会社、ファストフードチェーン、ワインメーカーの例を挙げながら、その具体的な方法を紹介する。
*『DIAMONDハーード・ビジネス・レビュー(2024年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。