あらすじ「私は人が生き抜いた末の『死』が観たい。その果てに、なにが遺るのかを」『死』を学ぶためだけに現世を旅をする死神がいる。死神公女フリージア・トルストイ・ドルシュヴィーア。 異世界の中でも高位な存在であり、現世の『死』を知りたいと願った彼女は、付き人である少年、《人の死期がわかる》異能を持つ黒朗夏目と、様々な人間の『死』を看取る旅をする。 寿命という概念と無縁だから、人間と親しくなったことがないから気付かなかった、抗いようのない一つの事実。 彼女がそのことに気付く、その刻まで――旅は続く。