あらすじある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。 昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。 最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。 そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。 しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で……? 生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──
モモさん通報5.0絶妙な熱量大好きな一冊になりました。過剰ではない、でも静かに伝わる熱加減で、2人がここまで辿り着くことの道のりは一度読むだけでは受けとれきれていないのでしょう。2023/03/02いいね
オリーブさん通報5.0深い愛東の成長を中心に、四季の移り変わりとともに進んでいく2人の関係。小さな東が松岡に優しくするシーンは私も胸を打たれました。そして大きくなってもその心を忘れていない東や、松岡のことを思い出した瞬間など、見所がとっても沢山あり何度も読み返しました。流血シーンは痛々しいけれど、深い愛を感じる、読んでよかったと思える作品でした。2017/12/10いいね(1)
k通報4.0一度読んだだけでは 良さが分かりにくい。が、何度も何度も読み込んでいくと良いかも。没落したとは言え、本質は暖かな光のような坊ちゃん 東 と貧しい生まれのせいで苦労しっぱなし 闇の中を歩くような松岡 が お互いを思い合って、離れたり近づいたりしながら 幸せを掴んでいきます。2017/03/24いいね