あらすじせがれを偲ぶ職人が注文する料理は……おきくと幸太郎の夫婦が営む「きく屋」は、大川端にある名店で、今は亡き大切な人との「おもいで料理」も評判だ。月一の講で訪れていた升屋の隠居・喜三郎からおもいで料理の依頼人がいると聞く。それは、きく屋にも蒸籠を納める職人の治平で、せがれの信平が好物だった炊き込みご飯を注文する。その仔細を聞くと……。感涙必至、江戸人情物語!