ありさとの月に一度の外食。和也はしみじみ思う。ありさの笑顔。ただそれだけで俺はこんなに温かくなれる……。しあわせなひとときを過ごし帰宅すると、アパートの前に女性が立っていた。和也の母の姉だというその女性は、和也に母・光子が入院したと話す。余命1か月。和也を捨て男と出ていったきり疎遠となっていた母の急報に、動揺を隠せない和也。しかしありさの言葉に母を見舞いに行く決心をする。いざ病室に行くとひたすらに謝り続ける母にイラ立ち、命が消えようとしている母への気遣いから和也自身は心にもない優しい言葉をかけ、さらにイラ立ちをつのらせてしまう。そんな和也に母の姉・京子は静かに語りかける……。これは日々、家事に子育てに奮闘し、過去に悩み乗り越えながら、少しずつ成長していくある家族の物語、第5巻(全8巻)!!