ラッシュアワーの電車の中、女に手をつかまれる男。女は痴漢だ、と言い放った。男は全力で否定するも、取り押さえられ、警察に突き出されてしまう。男は執拗に痴漢容疑を否定するが、ご多分に漏れず男に不利な状況となっていた。痴漢冤罪!? そして取り調べをすすめる中で、その男・大森は悪質な箱師(電車専門のスリ)であり、前科が3つもあることがわかった。大森はすでに足を洗っているのだが、前科ありという印象から、状況は悪くなるばかりだった。そんな中、大森の妻が志摩律子に相談にやってきた。志摩の大森との接見でも、足を洗い、子どもを2人抱える大森が、そのような行為をする理由が見当たらなかった……志摩は被害者の自宅へと向かった。そこでは男と痴話ゲンカする被害者の姿が……。果たして真相は!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する最終巻(全14巻)!!