過労と持病の肝硬変で闘病中の木塚には、妻を亡くした後、献身的に10年も尽くしてくれた麻弓という女性がいた。木塚は今まで婚姻届を出すのは拒んでいたが、節目ということもあり、婚姻届を麻弓に手渡す。後は麻弓が記入して提出するだけだった。心から喜びをかみしめ、幸せな生活を新たに歩み始めようという矢先、木塚が倒れ、昏睡状態に陥ってしまう。絶望にくれる麻弓のカバンにはあの婚姻届が……。直ぐに提出するように言われていたことを思い出した麻弓は婚姻届を提出するが、その夕方に木塚が亡くなってしまう。提出時、昏睡状態であった木塚と麻弓の婚姻は成立するのか……遺族と麻弓の裁判が始まる。麻弓は志摩に弁護を依頼した。裁判の行方は……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第8巻(全14巻)!!