雨の夜、タバコを買いに来たレインコートの女。1万円札で支払うと釣りを受け取り、慌てて立ち去っていった。不審に思った店主が女の1万円札を調べると、何と偽札であった!! 通行人の協力もあり、すぐさま逮捕された偽札の女・治子であったが、住所氏名以外は完全黙秘を貫いていた。弁護を依頼された志摩は、家族に話を聞くがとても自ら偽造をして犯行に及んだとは考えにくかった。治子は偽札を「拾った」というが、あの雨の中では偽札の絵の具が落ちて使い物にならなかったはず。では一体、あの偽の1万円札はどこからやってきたのか……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第6巻(全14巻)!!