警察署に出頭してきたひとりの男。おもむろに拳銃を差し出し、昨夜起きた組長殺しの犯人は自分だと告げる。名は長山。青猪会所属の男だった。長山の話では、飲んだ帰りに一方的にからまれ射殺。撃った後でその男が赤熊組の組長だと気づいたと言うが……。長山の家族は弁護をほうぼうに依頼するもことごとく断られ、志摩のもとに依頼がやってきた。青猪組には悪徳顧問弁護士・大野木がいる。何故、自分の組の弁護人につかないのか? また現場を訪れた志摩は、その状況に違和感を抱く。もしかすると赤熊組組長射殺事件は事故ではなく、綿密に計画されていたのでは……!? 事件の真相に近づきすぎた志摩に、大野木の魔の手が襲いかかる。果たして……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第4巻(全14巻)!!