一台の乗用車が猛烈なスピードで疾走する。運転手は幸子。暴走行為の挙句、トラックとの衝突事故を起こしてしまう。示談交渉は老弁護士の芝木が選出された。この芝木は志摩の恩師。かつてその事務所で司法修習生としてお世話になっていた。一方、事故を起こした幸子は自宅謹慎を余儀なくされていたが、自殺をほのめかす置き手紙を残し失踪してしまう。持病を抱える芝木は、早くに亡くなった長女の面影を幸子に重ねあわせ、未来ある少女を救うべく寝る間を惜しみ捜索を行っていた。そして居所をようやくつかんだ矢先、発作が芝木を襲う。志摩は芝木の意志をつぎ幸子のもとを訪れるが……。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第3巻(全14巻)!!