12歳の公爵令嬢エルヴィラは、2年前に母を亡くしてから王都の屋敷で孤独に暮らしていた。というのも、父親は離れた領地で、愛人と彼女との間にできた娘の3人で暮らしていたのだ。
そんな孤独な日々を過ごしていたが、ある日、隣国から大魔導師ルクロドがやって来てエルヴィラを養女にして魔導師の後継者にしたいと申し出た。
戸惑うエルヴィラに、ルクロドは一冊の古い日記帳を差し出す。それは、エルヴィラが毎日使っている日記帳とそっくりのものだった。
開いてみると、昨日の日付のページには、エルヴィラが昨夜書いたものと同じ内容が書かれていた。
どうやらこの日記帳には、これから起きるであろうエルヴィラの未来のことが書かれているらしく――。
これは孤独な少女が、大魔導師の後継者に選ばれて、幸せを掴む物語。
お義父様と呼ばれることを頑なに嫌がるルクロドの正体とは…!?
※電子書籍限定で書き下ろした、本編後の話が3作分収録されています。