あらすじ――好きだからこそ、一歩が踏み出せない。 兵部錦史郎は坂町家との合同稽古で剣豪と噂される麗人、夢三と出会う。 彼に恋焦がれて数日後、錦史郎は夢三が右目を失明したと知る。 剣の腕が全ての坂町家にとって、片目を失った剣士は不用品。実家で邪険に扱われるようになった夢三の笑顔を取り戻すため、錦史郎は全ての段階をすっ飛ばし、夢三に求婚をする。 新婚生活が始まるも、錦史郎は夢三のことを大切にするあまり、肝心の【好意】を告げることができずにいた。 そんなある日、錦史郎は夢三の秘密を知ってしまい……?