齢十七にして『最悪の魔女』と呼ばれるヒメツル。彼女はひょんなことから赤ん坊になってしまった。養父母と幼馴染と共にココノ村で暮らしている。
大事件に襲われた村は、復興に向けて動き出している。そんな中、村を訪れる少女と美女がいた。一人は、『生ける伝説』と評される魔女。そしてもう一人はかつてココノ村の住人だったナスベリ。驚く村人たちだが、十七年ぶりに帰郷したにしてはナスベリの様子はどこかおかしくて――?明らかになるカタバミとナスベリ、カズラ、サザンカ、レンゲの関係性、そして村人たちとナスベリ親子の間に横たわる過去と確執は解消できるのか。世界を救うため、スズランが動き出す! シリーズ第二巻。