ラウレンテ公爵の一人娘であるアリーチェ・ディ・ラウレンテは、王宮の舞踏会に参加していた。
彼女の手を取っているのは、アリーチェの婚約者である王太子ジルベルト・ロッティ・アンジェリス。
そのとき、大広間の中央扉が勢いよく開き、若い娘が会場内に飛び込んできた――。
どうしてか、アリーチェは彼女の名前を知っており、酷い頭痛に襲われながら転生前の記憶を取り戻していく。
ここは十八禁乙女ゲームの世界で、しかもアリーチェはヒロインとジルベルトの恋を邪魔する悪役令嬢なのだった!?
次に目が覚めたとき、ジルベルトがベッドの横にある椅子に腰掛けていたのだが――?
彼の頭上には親密度を示す数字が現れており、しかもそれがマイナス3000を示していた――!?
アリーチェはジルベルトの未来を思い、自ら婚約破棄を申し出ることに。
その後、家を出て、一人で生きていこうと情報収集に奔走するアリーチェ。
隣国からの留学生の手を借り、隣国まで逃げようとしたのだが、約束の場所にはなぜかジルベルトがいて……?
「君は他の誰にも渡さない」
しかも、いつの間にか親密度が999になっていたジルベルトから熱いキスを落とされてしまい……!?