昭和20年8月9日、不可侵条約を破ったソ連軍は、満州に向かって本格的侵攻を開始。だが、旅順要塞は堅固で、日本軍の抵抗にソ連軍は意外な苦戦を強いられていた。
スターリンの動向が米国の対日戦略に重大な影響を及ぼし、世界大戦の行方が混沌とする中、旅順をめぐる戦いは、神重徳とジューコフという二人の智将を軸に、ますます熾烈さを増していく。
連合艦隊は、巨大戦艦『紀伊』『尾張』の51センチ砲をもってソ連軍の総攻撃を迎え撃つべく黄海に出撃。だが、そこに襲いかかったのは、戦艦『アルハンゲリスク』を旗艦とする捨て身のソ連艦隊だった!
架空戦記巨編、初文庫化の第四弾!
この作品は1998年12月~1999年3月に学研より刊行されたものです。