日本人の2人に1人がかかり、国民病とも言われるアレルギーは、乳幼児期(0~6歳)に発症するケースが多い病気です。発症後、適切なケアをしないと、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを始まりとして、気管支ぜんそく、花粉症など次々と異なる疾患が発症する「アレルギーマーチ」を起こすこともあります。アレルギーの子どもを持つ親は治療ですぐに治らないからこそ、「このまま同じ治療を続けてもいいの?」「薬の副作用は大丈夫?」「いつまでこの状態が続くの?」など、多くの不安や疑問を抱えています。なかには、医師から十分な説明を受けられず、誤った情報に振り回されたり、過度にストレスを抱えたりする方もいます。そこで本書では、専門医資格を持つ女性医師が自身の子育て経験を踏まえながら、エビデンスベースの正しい知識と最新情報、家庭でできるセルフケアを紹介します。