過去と未来を照らすタロットカフェの物語
念願だったおにぎり店を開業し軌道に乗せる一方で、恋に臆病な悩みを抱える店主。
大手新聞社への夢があるがゆえ、現状の仕事に不満を抱えるタウン情報誌記者……。
それぞれの悩みを抱える5人の主人公が導かれたのは、メニューがひとつしかないタロットカフェ。
お面姿のマスターは言う。「タロットは、未来を自分で”選ぶ”ためにあるんですよ」と。
性別も年代も違う主人公たちが交差する、連作長編物語。
I:魔術師のスパイスチャイ
II:ふたつのカップと四季春茶
III:女王様の瀬戸内レモンタルト
IV:情熱のエースとファーストフラッシュ
V:ナイトの雪どけカップケーキ
∞:カフェタロットと猫と運命の輪
■著者
久生夕貴(ひさお・ゆうき)
愛媛県在住。『拝啓、桜守の君へ。』にて第4回富士見ノベル大賞審査員特別賞を受賞。
著書に『花咲く神さまの花嫁』(富士見L文庫)などがある。
花とお茶ともふもふをこよなく愛す。
■イラスト
しゅんと