昭和十年代における一人の南画家とその門人たちとのありのままの交流のすがたが、遺された書簡から生き生きと蘇る。南画家波多野華涯(花邨・花笑・花涯)が門人の実業家濱口梧洞(本名儀兵衛、一八七四~一九六二)等と交わした往復書簡五十一通をカラーで掲載し、それぞれに釈文、解説を付し刊行する。
詳しい内容はこのエントリーの一番最後に、本書の「始めに」を掲載いたしましたので、そちらをご覧下さい。
本書に収載した書簡五十一通は、現在すべて「華涯文庫」の所蔵。「華涯文庫」は、波多野華涯の遺品(作品・下絵・印章・自筆原稿・模写・書簡・蔵書・蔵幅・印刷物・写真他)の呼称であり、現在華涯の曽孫小田切マリの所蔵・管理下にあるものです。