おまえは生きなければならない

ヒット作『麻倉玲一は信頼できない語り手』の著者が満を持して放つ挑戦的書下ろし長篇サスペンスミステリー！中村裕太は、十年前に起きた事件がきっかけで、引きこもりとなり、37歳になってもユーチューブに動画を投稿するだけのニート生活を送っていた。ふと目にした新聞のインタビュー記事で、後輩同窓生に人気女優の立石セナがいることを知った裕太。彼女は中学校時代に熾烈ないじめを受けていたと語り、「校庭の時計台に一晩中縛り付けられる」という、過去に裕太が受けたと同じいじめ体験を告白していた。母校の中学校創立パーティで、出席者からセナをいじめた実行犯3人の名前を聞く。さらにそのうち2人が最近亡くなったと知る。残る3人目に取材申し入れメールを送るが、返信をもらった翌朝、衝撃的な知らせを受ける。裕太は、警察の事情聴取を受け否応なく事件に巻き込まれていく。不審死の真相とは？