「それ以上触れないで…」
いくつもの顔を持つ謎の近衛騎士に、蕩けるほどに愛されて!?
「いいね、これから君の『初めて』は全て私のものだ」
妹に婚約者を奪われ、居場所をなくした伯爵令嬢ウィスタリアに手を
差し伸べたのは、図書館で出会ったタイレル男爵・リシャールだった。
知的で優しい彼にほのかな想いを抱いていたウィスタリアは、
求婚を受け入れて男爵邸に向かう。しかしそこは、男爵という身分には
似つかわしくない壮麗な城館。戸惑うウィスタリアだったが、ささやかな
幸福に浸る余裕もないうちに、彼が高貴な身分だと判明して…!?
甘い愛撫に嫉妬の棘、すべてが快感になって溺れてしまいそう――